第十期 第6回京都クオリア塾 令和6年11月16日
650年も続いている能は客がどうみるかに委ねた自律的芸能であり天才に依存しないシステム。観阿弥、世阿弥の言う「初心、忘るべからず」は、時々の初心であり老後の初心であると「初」を衣編と刀に分解しながら解かれます。また世阿弥が語った「住する所なきを、まず花と知るべし」「男時・女時」などを例にしながら能のイノベイティブマインドを話されました。
「源氏物語」須磨、明石の砧の「来し方、行く末」からは新しい組織、新しい企業について意見交換して、古典から未来を考える場となりました。
謡曲の「高砂や」を全員で唱えるなど、体験も含めて時代とともに変化した能を通じて、自らを省みながら次のステージを描く機会を楽しんでいただきました。最後に安田さん、「明日の『本』」の実験場として誰でも簡単につくれるZINEを紹介、個人発信としてこのようなメディアを活用しながら組織を超えて何でもやってみようと塾生に語りかけました。