第九期 第7回京都クオリア塾  令和5年12月16日/活動報告コンテンツの詳細ページ

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第九期 第7回京都クオリア塾  令和5年12月16日

 

    7回                  2023年12月16日(土)

        「プラネタリーヘルス~地球の健康を支える“植物”の力」

                                           矢崎 一史(京都大学生存圏研究所教授)


  2050年にカーボンニュートラルを達成という目標に向けて、植物への関心が高まっている今、京大生存圏研究所の矢崎教授、植物は天然の化学工場であり、植物が生産する2次代謝産物は動物と比較して桁違いに多い、と語り始めます。医薬は勿論、食品の味覚や香り成分、染料など暮らしの様々な面に活用されてきましたが、近年この天然資源である代謝産物への関心が高まっているとして、香りや味覚などの事例をあげながら合成生物学による植物成分の微生物生産について説明されます。今や抗がん薬としても使われるこれら植物の有用成分もあるという話を聞き、植物への関心がぐっと広がりました。

 

 そして高貴な色として知られる「ムラサキ」。遣隋使が持ち帰ったというムラサキツユクサは日本の伝統文化を支えた植物ですが、今や絶滅危惧種に指定され、西洋ムラサキとの交配も進むなど厳しい状況に置かれています。そんな中で矢崎教授は「ムラサキ復活プロジェクト」をつくり、栽培地を訪ねゲノム比較などを進めながら、在来種の保存と医薬品の開発など分子生物学的なアプローチを続けておられます。

 

 石油資源に依らない化合物生産の重要性を語りながら、これまでの石油文明に代わる新たな文明には植物は欠かせない、科学的知見をさらに深めていこうと塾生に改めて語りかけました。

 


 

第九期 第7回京都クオリア塾  令和5年12月16日の画像

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人間ひとりひとりの深く高質な感性(クオリア)に価値を置く社会、これは各人の異なる感性や創造性が光の波のように交錯する社会ともいえます。
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