第九期 第6回京都クオリア塾  令和5年11月25日/活動報告コンテンツの詳細ページ

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第九期 第6回京都クオリア塾  令和5年11月25日

 

    6回                  2023年11月25日(土)

          「宇宙天気予報と宇宙開発の近未来」

                            柴田 一成(同志社大学特別客員教授 京都大学名誉教授
                        
 (一財)花山宇宙文化財団理事長) 


宇宙開発が進み、移住計画は勿論生命の始まりに迫ろうという今、同志社大学特別客員教授を務める柴田さんを講師に迎えました。京大花山天文台の保存に取り組む柴田さん、喜多朗の「大蛇」を流しながら、宇宙の中では最もおとなしい天体といわれる太陽のフレアや磁力線、放射線粒子などを映像で紹介します。黒点周辺に蓄えられた磁気エネルギーによる爆発は私たちに大きな影響を与え、1989年この磁気嵐が発生してカナダ・ケベック州では8時間も停電、1994年のリレハンメル冬季オリンピックでは通信障害で中継が中断された。また血圧が変動して「宇宙天気うつ」になるなど生命や人体にも影響することが分かっている。

 

 この巨大フレアに脆弱な地球、アメリカではNOAA(アメリカ海洋大気庁)、日本では国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が宇宙天気予報サイトを開設している。しかし日本のサイトの管理は総務省で気象庁でないのが気になる、と指摘されます。

 太陽の黒点は11年に1回増えたり減ったりしていて、生命に影響を与えるような太陽系スーパーフレアは1万年に1回発生の可能性がある。東北の震災も太陽フレアと関係があり、人工衛星の故障や通信障害、オゾン層の破壊、航空機乗員の被爆などの被害があった。     

              

 そして宇宙空間に太陽光パネルを設置、マイクロ波に転換して月面や地球に送る宇宙太陽発電所構想、宇宙データや宇宙利用に関する情報をインターネット型で活用する提案等が示されているとして、今後さらに宇宙との関係をどう深めていくかの重要な局面にあると強調されました。

 

 この後アマチュア天文台発祥の地として知られる京都大学花山天文台に場所を移し

100年近く経った今も現役の望遠鏡で、リアルタイムで太陽スペクトルや小フレアを観望しました。

この花山天文台は今存続の危機にあり、保存活動に取り組む柴田さんを囲んで誰もが太陽観測を体験できる場所としての活用など活発な意見交換が行われました。

 


 

第九期 第6回京都クオリア塾  令和5年11月25日の画像

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人間ひとりひとりの深く高質な感性(クオリア)に価値を置く社会、これは各人の異なる感性や創造性が光の波のように交錯する社会ともいえます。
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