第十一期 第5回京都クオリア塾  令和7年10月25日/活動報告コンテンツの詳細ページ

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第十一期 第5回京都クオリア塾  令和7年10月25日

 

    5回             2025年10月25日(土)

         「細胞の声を聞く~卵から体がつくられる不思議~」

             高橋 淑子(京都大学大学院理学研究科教授)

  

 ニワトリの細胞(胚)で体がつくられる過程を研究する高橋教授、冒頭唯一の教師は細胞(胚)であり、どこまでその声を聞けたか、そして永遠の課題にどう向き合えたかと語る。日本の発生生物学を国際レベルに引き上げた恩師の岡田節人氏が率いる「オカダケン」で時代の先を読む力を学んだ高橋教授、ロジックは学ぶことができるが「感性」が勝負の決め手と、ニワトリとウズラのキメラ胚作りの技術で脳の研究に取り組むフランス国立科学センター発生生物学研究所長のニコル・ル・ドワラン博士の門をたたきます。そこで細胞の声が聞こえ始めたという高橋教授、京大へ戻り、腸の発生を題材に医学と関係が深い未開拓分野に取り組んでこられました。


 細胞の挙動は人の動きにそっくりで、細胞はまさに社会を作る。「未来の地に入って、そこに新たな橋を架けるような研究をしたい、すでにある橋をコンクリートにするような研究はいやだった」と語ったノーベル賞受賞者の本庄佑氏らの言葉を例に、研究は①人との出会い・感謝 ②努力・継続 ③自分の強みを最大限活かす ④これらを味方につけるかどうかで決まる、と語りながら、塾生に「心を自由に!心打ち震える毎日を!」と結びました。


 午前中の研修を経て午後からの意見交換では、センスはどこから生まれるか、新事業に着手する場合のゴールや求められる成果などについての質問などが相次ぎました。これに対して高橋教授はゴールを定めてではなく、信頼関係をチーム内にどうつくるか、ほめるだけでなく勇気づけることが大切。何が本質的なクエスチョンかであり、理屈は後付け、前に踏み出せば必ず目標に到着する、と塾生の背中を押しました。

 


 

第十一期 第5回京都クオリア塾  令和7年10月25日の画像

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人間ひとりひとりの深く高質な感性(クオリア)に価値を置く社会、これは各人の異なる感性や創造性が光の波のように交錯する社会ともいえます。
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