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第十一期 第9回京都クオリア塾  令和8年2月28日

 

    9回             2026年2月28日(土)

                          情動社会におけるネガティブ・リテラシーのすすめ」

         佐藤 卓己(上智大学文学部新聞学科教授・京都大学名誉教授)


数日前にイランへのアメリカ・イスラエルの空爆が始まった第9回は、メディア史研究の佐藤上智大学教授がスピーカーを務めてくださり、マスコミは情報集約をしてまとめるが、SNSは情報拡散して分断し流言に近い、と2者の違いから語り始めます。

ネガティブ・リテラシーとは、「あいまいな情報を受け取った時、あいまいなまま留め置き、その不確実性に耐える力」であり、「ON/OFF、白/黒のデジタル思考への抵抗力を高め、あいまい情報の中で事態に耐える人間力こそが、AI時代に求められるリテラシー」だと話されます。


公的意見(public opinion)を意味する「輿論(よろん)」と、大衆感情(popular sentiments)を意味する「世論(せろん)」を、改めて使い分けるべきであると提唱してきた佐藤教授、世論(空気)を批判する足場として、輿論(意見)を取り戻すための思考の枠組みこそが、ネガティブ・リテラシーというわけである。

吉田茂のブレーンだった大来三郎は大衆は理屈ではなくシンボルで動くと語ったと例を引きながら、輿論(public opinion)と世論(popular sentimens)の区別なき時代の民意に、警鐘を鳴らしました。そして社会に広がる情報や言質が事実に基づいているかを検証するメディア・リテラシーではなく、あいまいさに耐えるネガティブ・リテラシーの大切さを改めて強調しました。


 引き続き塾生たちはデータではなく個性豊かな「はずれ知」の大切さ、グローバルな見方や人と人との関係性の重視などについて語り合いました。佐藤教授からはネガティブ・リテラシーを通じて9割がよりよく生きる知恵を確保し、分断の時代における嗅覚による情報の確保と分析の重要性などについて言及されました。

そして「伝えること/伝わること」の構造が変化した現代、AIとSNSが普及した社会は情報の真偽よりも感情への影響力が重視される「情動社会」へと変化している。誰もが発信者となった時代に求められるのは、情報を瞬時に判断する批判的思考力ではなく、あいまいさに耐える「ネガティブ・リテラシー」の重要さを改めて塾生に語り掛けました。


 


 

第十一期 第9回京都クオリア塾  令和8年2月28日の画像

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