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第十期 第4回京都クオリア塾  令和6年9月28日

 

    4回             2024年9月28日(土)

        「アートとサイエンスが出会うとき」

                                   磯部 洋明(京都市立芸術大学美術学部准教授)

  AIについて工学部出身ということもあり、常にアウトサイダー的にものごとをみてきたという谷口教授、我々の知能はだれがつくったのか、五感を通じて情報を吸収し、自らの経験から機能を獲得してきた、人類のこのマジカルさがすごいではないか、と語りかけます。感覚情報の集合体である赤ちゃんをみれば、様々なコンテンツを生成し会話ができる生成AIの誕生も不思議ではない、2023年にチャットGPTが生まれ、今や茶の間と最先端が直結したと話されます。

1900年はエネルギーを動力に変換した時代だが、1956年にコンピューターが生まれ演算や言語処理などの「考える人物」を誕生させた。2010年代に入るとディープラーニング、即ち画像と音声・言語処理の統合が進み、GPTは大規模データを使うたびにパターン認識、データ分類など人間の脳と同じようにニュートラルネットワークが構築されたロボットが誕生した。

では、生成AIの時代、コミュニケーションの「場」のメカニズムをどうデザインするのか、そこで谷口教授は自らが発案したビブリオバトル(知的書評合戦)を紐解くとともに発言権の確保の大切さを強調した。排出権取引を例にしながら話し合いの場における時間配分のメカニズムをデザインしようというもので、従来の・空間をつくる・ファシリテーション機能を活用する、ではなく「場」を通じた化学反応の大切さを協調されました。

この後、ビブリオバトルを体験、読みたい本を個々に紹介しながら意見交換してテーブルごとにチャンプ本を決定しました。そしてハイブリッドなコミュニケーションモデルの構築や目的が明確なコミュニケーションのリデザイン等についての考えを深めました。

 

 

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