第5回はロボットやデザインの研究を続け、また経産省勤務の経験がある京都大学総合博物館の塩瀬隆之准教授、「『伝える』と『伝わる』の違い」をテーマにスピーチをしていただきました。「科学や研究と社会を繋ぐ仕事をしたい」と語る塩瀬准教授、まず「職場におけるデジタル世代のコミュニケーションツールとは?」と質問を投げかけました。その結果は、「①Line ②Mail ③FB ④電話 ⑤会うという順番、またネットを使っての調査では、18歳から24歳では、①Google 33% ②Yahoo 12%だそうです。コミュニケーションツールの変化が早く、伝えたはずが伝わっていないという異世代間のコミュニケーションギャップ、この問題解決のためにマニュアル化という手法がとられるが、これも課題を矮小化してしまっている。これら問題を解決するためにさてどうするか?。ベテラン社員は「最近の若者は飲み会というと嫌がる」というが、これはむしろ同じ釜の飯を食わないと話しができないということに問題がある。日本ではベテランの学び直しができていないことこそが問題であり、生産労働性の低さに繋がっていると指摘。多様性をマネージメントすること~伝える環境を整える会議や伝え方について~の重要性をインクルーシブデザインなどの例を引きながら話をしていただきました。今回のファシリテーターは同志社大学の村田晃嗣教授。国際政治が専門の村田教授から「グローバル化が叫ばれているが、行政も含めて国際化との違いが分かっていない」という辛口の話があつた後、多様性を尊重する組織や生き方について、塾生からの具体的事例なども交えて熱い意見交換が行われました。
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